小児科

小児科

常勤医師3名(五十嵐 希世志)

1.診療内容

当施設がカバーする医療圏内には、小児の入院受け入れ可能な複数の小児科常勤医のいる病院施設は当院しかないのがこの地域の現状である。従って地域内で発生した小児の救急搬送はほぼ全て当院へと搬送され、三次医療施設への搬送が必要な最重症患児もまずは当院で診断を受けてから紹介・搬送されていく。またそうした傍らで、開業小児科医の数も限られているため一次医療としての一般小児診療も担っていかなければならない。つまり全ての小児を診ている、診なければならないというのが当院小児科の実情である。しかしそれ故にこそ、軽症から重症まで、また各分野に偏らないバリエーションに富んだ疾患を経験できるということが、当院小児科での研修の特色となる。

2.研修の概要

イラスト:小児科

研修の目標は、簡潔に言えば1か月コースでは小児の救急対応を、3か月コースでは目の前の主訴のみならず成長発達を意識した小児科診療の基本を学ぶということになる。具体的には、1か月コースでは、入院適応を判断できるようになることと、その後の管理の具体的な流れをイメージできるようになることが目標となる。

そのための日々の研修は、研修医自身で行うプレ回診と、それをもとにした本回診前後での指導医とのディスカッションが基本となる。午前と夕方のこうした病棟回診業務を中心としながら、午後には時間外受診患児の診療を指導医のもとで担当するなどして、外来診療の経験を積む場も積極的に設けている。その他には、毎週月曜午後に研修医の作成したピックアップ症例のレポートを指導医全員と共に雑談しながら簡単にチェックするという場も設けている。

小児科研修は1か月を選択されることが多いが、その限られた期間内では出来ることが限られてしまう。しかしそうしたなかでも「(全身状態不良を意味する)子供のグッタリ感」を見極める感覚を養うことは可能である。この感覚こそが入院適応を判断する鍵であり小児診療においても重要な要素と考えられるが、こればかりは経験を積むことでしか得られないものである。従ってたとえ1か月でも、小児科研修を経験したことがあるかないかの差は大きいと言えると思われ、多くの研修医の参加を期待している。