臨床工学科

概要

臨床工学科について

 臨床工学科には現在、臨床工学技士8名が在籍しています。私たち臨床工学技士は、医師の指示の下に、人工呼吸器・除細動器・血液浄化装置・閉鎖式保育器など生命維持管理装置の保守点検を行っています。
 また、血管造影室や手術室、人工透析室、病棟など様々な部署で、コメディカルスタッフとともにチーム医療の一員として、使用する機器の操作や技術提供を行っています。当科では、患者様が安心して治療をお受けできるよう、医療機器を通して安全で質の高い医療の提供を心がけています。

業務は大きく分けて2つあり、臨床技術提供としては、主に4つの分野に携わっています。

  1. 医療機器管理業務
  2. 臨床技術提供業務

医療器械管理業務

院内で使用されている20機種約600台の医療機器の中央管理を行っています。輸液ポンプ、シリンジポンプ、除細動器、人工呼吸器などの医療機器の始業点検、定期点検を行ったり、実際に患者様が使用中の人工呼吸器の動作点検に病棟へ行ったりもしています。

新人看護師の医療機器の取り扱いについての講習会を定期的に開催し、新しい医療機器の導入の際には、講習会などを行っています。 

臨床技術提供業務

血管造影室業務

循環器内科では、冠動脈造影検査や狭心症・急性心筋梗塞に対してのBalloonやstentなどを用いた治療(PCI:経皮的冠動脈形成術)などが行われています。その他にも、狭窄症や逆流症を伴っている弁の精査や心筋症による血行動態の精査・下大静脈フィルター・心嚢穿刺などで、看護師や放射線技師とともに治療に対しての補助業務を行っています。また脳神経外科領域では、頸動脈ステント留置術(CAS)や脳動脈瘤に対するコイル塞栓術への立ち会いなども行っています。

ペースメーカ業務

植え込み手術時にはプログラマーにてジェネレーターの初期設定、波高値・ペーシング閾値・リード抵抗を測定します。また、患者登録用紙とペースメーカー手帳への記入を行っています。ペースメーカーを植え込まれた患者様のペースメーカーチェックを外来にて定期的に行っています。この時に必要であれば設定の変更も行っています。また、ペースメーカーを植え込まれた患者様が手術やMRIの検査をされるときには、磁力による影響を受けないようにするため設定変更を行っています。

手術室業務

手術が安全かつ円滑に行われるように、手術室内にある医療機器の操作や事前の管理を行っています。麻酔器の始業点検を始め、泌尿器科によるf-TULや膀胱TULによるレーザー結石破砕装置を使用する手術のサポート、ラジオ波焼却療法、内視鏡手術のサポートなどを行っています。また最近では、泌尿器科によるHoLEP(経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術)のサポートや、脳動脈瘤クリッピング術時のMEP(運動誘発電位)術中モニタリングなども行っています。

血液浄化業務

当院の人工透析室には、透析ベッドが29床あります。その内on-line HDFが可能な透析装置として19台あります。臨床工学技士の主な業務は透析患者様へ穿刺、透析装置の操作及び返血、透析液作製、記録業務となります。また、緊急で行われることの多いCHDFやエンドトキシン吸着療法、血漿交換療法などの特殊な治療にも対応しています。

透析を行うには透析液の清浄化が大切になってきます。供給される水質を保つため定期検査を行い品質管理に努め、治療が安全に行えるよう、透析装置の保守点検業務を行っています。